炎天下リポートで熱中症に!

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「頭がボケーとしています」→「続けてください」


これ先日テレビを見ているときにやっていました。
リアルタイムでびっくりしていましたよ!

リポーター:「すいません。暑すぎて頭がボケーとしている
んですね。ごめんなさい。お返ししますね」
キャスター:「エ~。(笑いながら)私返されたのね。〇〇さん
もう1回お返ししていいですか」

このやり取りの間にコメンテーターの声が聞こえていました。
「危ないよ」「もういいよ」「早く車の中に入って」といった
レポーターを心配する声でした。

それでも続けようとしたところ、スタジオのアナウンサーが
引き取ってレポートを中断しました。

これが生放送のワンシーンでした。

このリポートは京都から中継されていましたが、気温は
40.1度を計測していました。

リポーターが生放送中に「リポート無理です」と放棄する
ことは、制作側にとって“あってはならない”失態”でしょう。

でもその失態を生じさせた原因は、どこにあったのでしょうか?

「熱中症対策を」と報道するTVが対策軽視?

8月の連日の暑さに対して、各報道局は熱中症対策をするようにと
視聴者に注意を促していましたよね。

「炎天下を避けて日陰に入りましょう」「水分を十分に取り
ましょう」「無理はしないように」「少しでも異変に気付いたら
いち早く対応してください」など。

このリポートでは、その対策ができていたのでしょうか?

スタジオから現場を呼び出す数十分前からリポートの準備を
していたはずです。

その間に熱中症対策をしっかりとっていたのか疑問ですね。

ましてや、暑さをわかりやすく見せるために、リポーターを
炎天下で準備させていたのなら、危機管理が問われます。

「熱中症にならないでね」と放送しているテレビ局職員が
熱中症になってしまったら「反面教師」ということですか…。

笑い事では済まないですよね。

幸いにもこのレポーターは、軽症で事故にならなかったから
良かったです。

台風の中でリポートさせられる若手社員

このシーンに限らす、見ていて“それはないでしょ”と思う
リポートをよく目にします。

台風の中で、風雨に吹き飛ばされそうになってリポートを
続けるシーン。

強風の天気を、ミニスカートを着てリポートをする若手
お天気お姉さん。「ひらり」となるのを期待しているのかな。

被災地で、災難に打ちひしがれている避難者に対しての迷惑
インタビュー。

これらの報道は、現地の状況を視聴者に伝えるためには
当然必要なものです。

しかし、そこでレポーターを前面に出して、「過剰演出」する
必要があるのでしょうか?

あなたはどう思いますか?

たいていの場合、レポートを担当するのは“しどろもどろ”になる
経験の浅い若手社員が多いですね。

レポーターの教育の場なのかな?
それとも若手社員の、パニくる様子が撮れることを期待して
いるのではないかと疑ってしまいます。

紛争地帯の状況を伝える使命を感じて、自己責任でリポート
するフリーカメラマンとは別次元なのです。

視聴率優先体質が問題

ほとんどの報道は、しっかりと真実を伝えているでしょう。

日本は情報統制が行われる国ではありません。

しかし、今回のような「熱中症」問題や災害報道は
各テレビ局が競って同じ内容を報道します。

同じ題材で視聴率を稼ぐには、報道内容をドラマチックに
仕上げる必要があるのでしょう。

でも、やりすぎは逆効果だと思います。

レポーターに危険な仕事をさせるのは、視聴者に不快感を
与えるかもしれません。

もし強制させているのなら、「パワハラ」になり、事故にでも
なったら「業務上過失罪」に問われるかもしれませんね。

ここまでは社内の問題ですが、さらに見栄えを良くしようと
「やらせ」を行ってしまうと、放送業界自体の信用が
なくなってしまいますね。

最近の報道で感じるのは、視聴率の取れる話題を必要以上に
取り上げていることです。

それは時に、偏った報道や視聴者を煽るような番組に感じる
のは、私だけでしょうか?

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