群馬県の温泉地が急回復の理由

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今、群馬県の温泉街が賑わっています!

群馬県の温泉街が連日の大賑わい!

GO TOキャンペーンが成功したの?

いえいえ。そうではなさそうですよ。

日本有数の温泉地を有する群馬県は、他県と同様に
コロナウィルスの影響で観光客が激減しました。

近年日本は、インバウンド政策=外国人観光客誘致により
温泉地は多くの外国人によって賑わいました。

その外国人観光客がほぼゼロとなり、なおかつ日本人も
外出を自粛してしまったので開店休業状態でした。

そんな中群馬県は、近場の観光を推進する「マイクロ
ツーリズム」を積極的に実施しました。

その結果、5月には昨年比で90%減まで落ち込んだ観光客が
7月にはなんと、10%減にまで急回復したのです。

いったい何をどうやったの?


群馬県は「マイクロツーリズム」の一環として、愛郷ぐんま
プロジェクト「泊まって!応援キャンペーン」を企画しました。

6月から実施されたこの企画は、県内宿泊施設に県民が
泊まると、一人一泊5000円を県が補助するものです。

この企画では、32万人以上の利用者が温泉街を潤すことに
成功しました。

ただ、この企画は7月いっぱいで終了しました。

コロナが収束するまで、第二・第三の企画が待たれますね。

群馬県が推進する「泊まって!」キャンペーン以外にも
各市町村や温泉街で独自の誘致キャンペーンを行っています。

温泉街では、リゾート気分を味わいながら仕事をする
「ワーケーション」を積極的にPRしました。

草津温泉街では、「テレワーク応援プラン」として
無料のWi-Fiやランドリールームサービスを始めました。

片品村では、「テレワーク専用室」を付随させるプランを
用意しました。

このような官民一体となった集客戦略が見事にマッチし
瀕死の状態であった温泉街をよみがえらせました。

主な温泉街の回復状況と温泉ミニガイド


・草津温泉(利用者前年度比 5月-90.8%・7月-20.8%)
「日本三名湯」に入る温泉です。名物「湯もみ」は温度を
下げるために行われたのが始まりです。
泉質=強酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩
効能=神経痛・皮膚病・切り傷など多効能
源泉温度が高く強酸性なため、入浴時間が制限される

・伊香保温泉(5月-93.6%・7月-1.7%)
標高700mに位置する温泉です。歴史は古く、万葉集や
古今集にも登場する歴史ある温泉地です。
泉質=カルシウム・ナトリウム-硫酸塩など
効能=神経痛・関節痛・ストレス症など
「癒しの湯」として親しまれている

・四万温泉(5月-83.4%・7月+0.5%)
 43か所の源泉を誇る日本屈指の温泉地です。
泉質=ナトリウム・カルシウム-硫酸塩
効能=胃腸病・神経痛・皮膚病など
昔から「飲泉」が胃腸に良いと愛飲されている

・水上温泉(5月-94.5%・7月-35.1%)
 利根川の渓流沿いにある温泉地で、季節ごとに変わる
 眺望が魅力です。
泉質=単純温泉
効能=自律神経不安定症など

県・地域によって回復スピードに明暗あり。


群馬県は現在のところ、観光地の回復が成功しているよう
ですね。

日本全国を見渡した場合、同じように回復している地域と
いまだに観光客が増えない地域に分かれてしまっています。

何が原因なのでしょう?

もちろん都道府県によって観光地の数や内容が違いますので
ひとくくりにはできません。

温泉観光地に限って考えると、ほとんどの都道府県で群馬県の
ような「マイクロツーリズム」を実施しています。

ここで差が出るのは、温泉街の積極的な誘致と、市民の
理解が関係していると思います。

さて、地方自治体の支援策は、予算の関係上限界があると
思います。

今後は観光地独自の斬新な発想と近隣住民の理解が重要ですが
政府の支援が不可欠ですね。

現在「GO TOキャンペーン」が実施されています。

このキャンペーンを積極的に受け入れるかどうかで、復興の
差が出てくるかもしれません。

経済活動優先で観光客を積極的に誘致するか、コロナ感染
防止を優先して他県からの観光客を受け入れないか。

どちらが正しい判断とは決められませんね。

ただ、コロナを過剰に恐れ、経済活動をストップすると
観光地は立ち直れなくなるほどの打撃を受けるのは間違いない
です。

感染防止策をしっかり行い、経済を回していただきたいと
思いますが、いかがでしょうか。

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