台湾産パイナップルの実力

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台湾産パイナップルを大量輸入、もう食べた?


台湾産のパイナップルが日本の市場に大量流通しています。

台湾産パイナップルの輸入は、例年だと2000トン程度ですが
2021年は5000トンになる見込みです。

2018年度の生パイン輸入は、フィリピンが94%、コスタリカ
インドネシアでした。(農林水産省統計)
全体で15万9000トンを輸入していますが、今年は台湾産が
少し増えることになりますね。

台湾産パイナップルの情報を聞きつけた消費者が、台湾産パイナップルを買い求める
ようになり、早々に売り切れるという盛況ぶりです。

もう食べられましたか?

台湾産のパイナップルが、なぜ急に輸入しているのか


台湾のパイナップルは、そのほとんどが中国に輸出されて
いました。

しかし、2021年は中国が台湾産の輸入を禁止したのです。
台湾産パイナップルから害虫が検出されたというのが理由
です。

これに対し、台湾当局は害虫対策を強化しているので
あり得ないと反発しています。

実際のところどうなのでしょうね?

一部報道では、今回の措置は政治問題が背景にあると解説
しています。

パイナップルの産地である台湾南部は、蔡英文総統の民進党
支持者が多い地域です。

中国が蔡英文総統を追い込むのが目的という報道ですね。

この報道の真偽がわかることはないですが、日本やアメリカは
行き場を失ったパイナップルを引き受けたのです。

もちろんパイナップルに害虫がいたとの報告は出ていません。

台湾産の味は?値段は?

私は台湾産パイナップルを食べてみたいと思い、ネット販売を
調べました。

予想通り売り切れ続出で、予約扱いになっていました。

食べた方の感想は上々で、「甘かった」「柔らかかった」などと
高評価が付けられています。

値段はフィリピン産に比べてかなり高いようです。
ざっくり5000円程度。
半分にして2000-2500円ほどで売っていることが多いですね。

ブランド品的な感覚があり、また
品薄状態が価格を上昇させていることも考えられます。

日本と台湾との絆により実現


今回の緊急輸入は、日本と台湾の深い絆が大きな要因だと
思うのです。

台湾産パイナップルを購入されたほとんどの方は、台湾と
中国の問題を理解していたでしょう。

“台湾のためなら”という思いが購入を後押ししたと思います。

台湾人の80%が日本に対して好印象を持っていると答えています。

2019年の台湾から海外へ出かけた人数は、日本が最も多く
491万人です。

ここまでも日本と台湾の絆が深まった理由は、救援活動が
きっかけと言われています。

1999年台湾大地震では、日本が真っ先に最大規模の救援活動を
行いました。

2011年の東日本大震災では、台湾がいち早く救援隊派遣を
表明し、多くの義援金が寄せられたのです。

台湾の謝長廷駐日大使は、双方が災害のたびに相手を思いやる
「善の循環」が生まれたと述べています。

さらに、「まさかの時の友こそ真の友」と、さらなる関係向上を
望んでいます。

台湾の頼清徳副総統は、今回のパイナップル輸出でお世話に
なった日本に対し、スマートな謝意を述べられました。

「皆様が総統府に見学に来られた際には私がパイナップル
ケーキをご馳走させていただきます」

実に親近感が持てる“おしゃれな”発言じゃないですか!

最近話題に上がる蔡英文総統の側近政治家たちは、若くて優秀な
人材が多いと感じませんか?

頼清徳副総統以外でも、コロナを封じ込めた陳時中衛生相や
IT担当のオードリー・タン氏などが日本でも有名ですよね。

優秀な若手人材を適材適所に配置する台湾政府が羨ましいです。

総統制と議院内閣制の違いがあるので、単純に比較できませんが
日本と比べると、うらやましさを感じます。

ただし、台湾の現政権は反中国ですので、日本とは親密な
関係が保てていますが、親中国政権に変わった時にはこのような
関係が続くのか心配です。

国と国とが(台湾は国ではありませんが)表面的な友好ではなく
真の友人として協力することに感動しますね。

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