東証株価 26年ぶり高値の理由

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日経平均株価が連日のバブル後最高値に

連日高値を付けている日経平均株価が、29年7か月ぶりの
高値となりました。

25日の終値は2万6581円となっています。

29年7か月前といえば、ちょうどバブルが崩壊し始めた頃で
約30年間の株価低迷期を脱出したのか、注目が集まっています。

アベノミクスは成功したのか?


安倍晋三内閣が発足した当時、株価は1万0230円、為替は
1ドル=85円でした。

現在の株価は2万6581円、為替は1ドル=104円となりました。

株価は2.5倍となり、為替は日本にとって最適な水準と
なっていますね。

安倍内閣発足時に掲げた「アベノミクス」と呼ばれる成長戦略には
大胆な金融政策が盛り込まれました。

金融政策では徹底的に「量的緩和政策」を実施し、市中に出回る
資金の量を増やし続けました。

資金が市中に出回ると、お金が余るので金利が下がります。

一般的に金利が下がると、銀行に預けても利息が低いため
より高い投資商品に向かうといわれます。
ましてや、現在の定期預金金利は限りなく0に近いので
将来に向けての“財テク”ができません。

そのため、資金の一部が株式投資に流れ、株価を押し上げたと
考えられます。

もちろん要因はそれだけではありませんが、結果として
株価が上昇しているので、成功と言えるでしょう。

「アベノミクス」は金融政策だけではないので、“成功した”
かどうかは意見が分かれます。
ここでは成功・失敗を掘り下げることは、テーマがずれるので
控えます。

株価上昇と為替安定が、日本経済にプラスとなることは
間違いないでしょうね。

あなたはバブル期を経験していますか?


株価の上昇は、1973年頃から緩やかに始まり、1986年頃から
急激に盛り上がりました。

1989年には史上最高値3万8957円に達し、いわゆる「バブル期」
となり、異常な日常が訪れました。

その結果「株成金」が誕生し、同時に土地の転売で儲けた
「土地成金」も誕生しました。

私も幸か不幸か、「株成金」となりました。

毎日のように高級クラブに通い、休日はゴルフ三昧、休暇には
海外旅行という生活が数年続きましたよ。

そして、どこに行っても“いかにも成金です”という方々が大きな
態度で遊んでいましたね。

遊び疲れて“寿命が縮む”のではないかと思うぐらい無茶した
記憶があります。

そんな経験も数年後には、政府の「土地転売に99%課税」
という法律をきっかけに、異常な好景気は“泡”のごとく消えて
しまいました。

このまま株価が上昇するとは限らない

近年の株価は、緩やかに上昇していましたので理想的だと
思っていました。

しかし、ここ1か月の急上昇には、少し不安を感じます。

株価の上昇には景気が伴わなければなりません。

しかし、最近の要因は、アメリカの大統領選挙が落ち行いたこと
コロナワクチンが出来上がったことで、アメリカの株価上昇に
つられているだけのように見えます。

期待感だけで上がっており、景気が良くなったわけではない
ですよね。

大統領選挙はいまだに問題を残しており、法廷闘争に
なるかもしれません。
ワクチンもまだ接種前の段階ですので、何が起こるか
わかりませんよね。

仮に両方の問題がスムーズに解決したとしても、その後が
問題です。

“好材料出尽くし”となった場合、相場は調整を始めることが
過去に何度もありました。

また、アメリカの新政権が日本に対してどのような態度で
臨んでくるのか未知数ですね。

日本自体もコロナ禍で多くの問題をかかえています。

コロナ感染者がまた増え始めたため、政府はGO TO
キャンペーンなどの景気刺激策にブレーキをかけ始めました。

せっかく経済が回り始めた矢先のブレーキです。
ようやく希望が見え始めた事業者が、これ以上耐えることが
できるのか。

今後が心配ですね。

株価は時に、実態ではなく期待で買われたり売られたりします。

このまま期待される方向にいけばいいのでが、反対に向かった時は
注意しなければならないですね。

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