アジア系ヘイトクライム対策法成立のわけ

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アメリカでヘイトクライム対策法が成立

ヘイトクライム対策法
アジア系住民に対しヘイトクライム(憎悪犯罪)が増えています。

これに対しアメリカ下院議会は18日、対応強化を求める
法案を可決しました。

この法案に対しバイデン大統領が署名し、成立しました。

成立した法律は「新型コロナウイルス・ヘイトクライム法」
という名です。

やはりコロナ問題がアジア人の差別を増幅したのですね。

実際にどのくらいの効果が出るのかは難しいでしょうが
アジア人差別をなくすきっかけとなればいいのですね。

法案成立によってどう変わるか

ヘイトクライム対策法
成立した法案は
・各州の警察や地方政府がオンライン通報システムを構築する
・意識を高めるキャンペーン活動を促す
・アジアの言語が通じるホットラインを設ける
・警察官の研修を充実させる
などとなっています。

この法律どう思います?
特に即効性がある法律には感じられないと思うのは私だけ
でしょうか。

とは言っても、このぐらいが限界なのでしょうね。

ヘイトクライムに対して、罰則を強化してほしいと思いますが
法の平等性が失われるので仕方ないでしょう。

アジア人に対する犯罪が増加

ヘイトクライム対策法
アジア人差別は、ちょっと前まで「BLM(黒人の命も大事)」での
黒人に対しての差別、また「LGBT」の性差別のように
大きな問題として認識されていませんでした。

ところがコロナ問題によって状況が一変します。

トランプ政権では、もともと国民の「分断」が進んでいました。

そんなところに、コロナウイルスを「武漢(中国)ウイルス」
と呼んで、責任は中国にあると公言しましたね。

この発言により一部のアメリカ人は、アジア人に対して
嫌悪感を抱くようになってしまいました。

ここ1年間でアジア系へのヘイトクライム事件は約3800件
起こっています。

昨年9月には、日本人ピアニストがニューヨークで暴行に遭い
重傷を負いました。

今年3月には、ジョージア州でアジア系女性8名が銃撃され
死亡しました。

もともとアジア人に対する差別は、黒人同様ありました。
その歴史は古く、19世紀に始まります。

1882年には、「中国人排斥法」が制定され、中国人の入国が
禁止されました。

第二次世界大戦では、10万人以上の日系アメリカ人が収容所に
入れられました。

また、アジア人は勤勉でよく働くため、アメリカ人の仕事が
奪われるという“ひがみ”などもあるようです。

差別は無くなるのでしょうか

世界の重要なテーマ「差別」

これを解決することはほとんど不可能に近いですね。

一言で差別と言っても色々な差別があります。
人種・イデオロギー・性別・宗教・過去の遺恨などです。

私は差別を無くすには「寛容」が大事だと思います。

宗教では、「教え」と違う行動を取る者に寛容であるかどうかが
重要です。
寛容でない宗教は“異端者”として排除していますね。

昔、国と国とが戦いや迫害を起こしたことがあると、生まれながらに
相手国を憎む習慣が身についてしまいます。

男女やLGBTの問題も、どうしても理解できない方が
いらっしゃいます。

今回アメリカで成立したヘイトクライム対策法は、差別を受け
場合に対処する法律です。

確かに法律が出来ることによって予防的な役割をはたすかも
しれませんが、根本的に「差別」が無くなるものではありません。

法律を作って規制することは、意識を高める効果がありますが
人間の潜在的な差別意識まで変えることは難しいでしょう。

人を見下すことには快楽を感じます。
まさに“蜜の味”ですね。

では、どうすれば「差別」が無くなるのか?

人類永遠の課題でしょうね。

私は、そのような状況において少しでも減らす方法が二つあると
考えます。

一つは、差別を受けている本人が変わることです。
周りの人に“あいつ変わったな”と尊敬される人間に成長するのです。

もう一つは、世界的規模で“人間教育”のようなものを根気よく
実施することです。

時間はかかりますが、これ以外に方法は無いと思っています。

生意気な話を展開しましたが、これが私なりの結論です。
最後は皆さんが“どれだけ真剣に考えるか”ではないでしょうか。

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