JRが時間帯によって運賃を変動させることを検討

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JR東日本は、今年7月の定例会見で「ダイヤや運賃の見直しを
検討している」述べたことから、時間帯変動運賃制が今もなお
話題となっています。

コロナ禍によってJRの乗客が減り、収益が悪化している
ことに対応するためです。

また、リモートワークや時差出勤を推奨する政府の要請に
協調する目的もあるようです。

鉄道運賃は公共性が高いため、企業が自由に運賃を変動させる
ことが難しいです。

しかし、取り巻く状況が大きく変わろうとしているので
今回の見直し案を出すに至りました。

JR東日本に続き、JR西日本・私鉄各社も検討を始めたよう
です。

変動運賃制とは?値上げとなる?定期券は?


時間帯変動運賃制とは?

簡単に言えば、時間帯によって運賃を高くなり、安くもなる
ことです。

混雑時には高くなり、閑散時には安くなる傾向にあります。

ただ、一日のうちに何回も料金が変わるため、券売機での
乗車券販売は難しいのではないでしょうか。

スムーズに乗車するには、SuicaやICカードの利用に限定する
かもしれません。

料金は時間帯によって安くなるようなイメージがありますが
実際はどうなるのでしょう?

コロナ禍で赤字状態の時に、運賃を安くするだけでは経営が
悪化する一方ですね。

ピーク時の運賃をより高くして、全体として値上げとなることが
予想されます。

定期券については、購入時に定期期間分を前払いするのですが
その時点でどちらに乗車するのかがわかりませんよね。

定期券購入時に割り引くのではなく、ICカードの定期券を
ピーク時の料金で販売し、オフピーク時に利用した場合は
キャッシュバックという形で還元することが考えられます。

仮に、オフピーク乗車専用定期券を販売するとした場合
「オフピーク定期券」として、閑散時専用の定期券を発行する
ことになるのでしょう。

 <h2>変動運賃制度導入の実施状況

日本でポイント付与方式を導入しているところがあります。

関西圏では、プリペイドICOCAやポストペイPiTaPaなどが
実施しています。

平日混雑時を避けると、利用回数によって最大50%のポイントが
もらえます。

しかしこれは運賃自体が変わらないので、変動運賃制には
該当しません。

海外では、ニューヨークやシンガポールの地下鉄ではすでに
時間帯変動運賃制が導入されています。
イギリスでもずいぶん前から行われています。

導入によるJR・利用者のメリットと問題点


航空業界やホテル業界では、曜日や季節による変動運賃制が
常識ですよね。

なぜ鉄道は簡単に変革できないのか?

鉄道やバスなどは公共性が強いので、簡単に価格の上げ下げは
できません。
食品で例えるなら、米や塩のようなものですね。

運賃変更を国土交通省に申請しても、審査が簡単には通らない
のです。

JRは、緊急事態宣言によって収益が激減しました。

宣言明け後もJR利用者数は元には戻らず、今後も企業の
テレワークが増えることにより利用者の減少が予想されます。

JRは民間企業である以上、収益を求めなければなりません。

オフピークの運賃を安くする代わりに、ピーク時の運賃を
値上げしたいのは間違いありません。

今回は政府側も働き方改革やキャッシュレス化の推進に
つながることもあり、積極的に支援するかもしれませんね。

利用者側にとってはどうか?

コロナ不況下の中で、毎日利用する運賃が値上がりするのは
受け入れがたいでしょう。

交通費を負担している会社では、経費が増えるので賛成
したくないでしょうね。

一方で、買い物などの通勤以外でオフピーク時に利用する方に
とってはお得になります。

積極的に時差出勤などを導入する企業は、会社や従業員
にとってメリットがあるのです。

逆に言えば、「働き方改革」を推進してくださいという
メッセージなのかもしれません。

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