今こそ知りたい。五輪c

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サーフィン競技大会のルール

東京オリンピックから正式種目となったサーフィン競技の
ルールを説明しましょう。

サーフィンボードはロングとショートの2種類があります。
五輪ではショートボード(170㎝~190㎝)を使用します。

最初は4~5人一組で競技し、ベスト16あたりから1対1の
対決方式になります。

試合時間は20分程度で、波の状況などにより時間が増えます。

2~5人が同時に競技をするので、ぶつかるのでは?と
思いませんか?

これにはルールがあって、競技をスタートする(波に乗る)
「プライオリティ」と呼ばれる優先権があるのです。

最初に順番が決められ、波に乗るアクションを起こしたことにより
優先権は次の人に移ります。
これを繰り返すことになります。

ただし、プライオリティが下位でも、乗ろうとする波に誰も乗って
いなければそのまま競技を続けられます。
要は、優先者を邪魔しなければOKということですね。

採点方法は?


競技が始まると選手はボードを手でこいで沖に向かいます。
そこでいい波が来るのを待つのです。

選手は時間内なら何度でも挑戦することが出来ます。
ただし、良い波に乗らないと高いパフォーマンスを発揮できないので
どの波を選ぶかがカギですね。

すべての試技の中で、得点の高い2本の合計点数で勝負が
決まります。

競技は、5~7人のジャッジが採点します。
その中で最も高い点数と、最も低い点数をカットされた残りの
ジャッジ平均点数で決まります。

10点満点で評価されるので、2回の合計20点満点になります。

次に禁止事項を説明しましょう。

・ワンマンワンウェイブ
これは先ほども説明した通り、一つの波に一人しか乗れない
という原則です。

・ドロップイン禁止
ワンマンワンウェイブと重なりますが、波に乗っている人の
進行方向にあとから乗らないことです。

・ゲットアウトしない
波に乗っている前をパドリングなどで横切らないことなどが
これにあたります。

大会でこのような行為を行うと、減点または失格になります。

対戦方式なので駆け引きが行われる


先ほど波に乗るのは優先権(プライオリティ)があると記し
ましたが、優先権が無くても先に波に乗ることも可能なのです。

ちょっとややこしいですか?

競技者は自分が乗りたいと思う波を待ちます。
当然個人の好みはありますよね。

優先順位が下位でも、乗りたい波に優先上位の選手が乗らないなら
乗ってもOKなのです。

ここで駆け引きが起こります。

優先トップの選手は、下位の選手がいい波を見つけて乗ろうと
動き出したとき、先にその波に乗るポーズをします。
すると、優先権上位者にその波に乗る権利が発生するので
下位の選手の試技をつぶすことが出来るのです。

もっとも、最初からつぶし合いばかりしていると、自分の
得点が伸びなくなりますよね。
このかけ引きが見られるのは、終盤で優先者が高得点を持っている
とき、相手の得点を自分より超えさせなくする場合が多いですね。

ルールを知れば観戦も面白くなる


私は東京オリンピックで初めてサーフィン競技を観ました。

本当に面白かったです。
同時に、いろいろなルールがあることを知りました。

以前では、一人ずつ順番に試技を行うものと思っていました。
実際はバトルなのですね。

また、時間内に何度でも挑戦できるのです。
逆に言えば、いかに良い波を見つけるかも重要なポイントなのですね。

ちょっと残念だったのは、日本は波が小さいので大技が少なかった
気がします。

東京オリンピックで新種目となりました。
他にもスケートボードやボルダリングなどが大きな注目を
集めていましたね。

今までこれらの競技があることは知っていても、ルールが
わからなかったため積極的に見ることはなかったです。

今回の競技をテレビでしか見られませんでした。
しかし、若い世代がメダルを獲得したこともあって、一気に
注目度が高まりましたね。

さっそくちびっ子たちがボードに乗って遊んでいる姿を
ニュースで紹介していました。

新しいスポーツって、このようにして広まっていくのでしょうね。

オリンピック開催に際して反対の意見もありましたが
サーフィン競技にとって本当に“やってよかった”と感じます。

スポーツは、人の心を明るくし勇気を与えることが出来るもの
かもしれません。

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