今更聞けない IPCC 第6次評価報告書とは

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IPCC第6次評価報告の発表が始まった

IPCC=気候変動に関する政府間パネル

1990年に始まったIPCCの報告書は6~7年ごとに発表され
今回で6回目となります。

IPCCとは、地球温暖化に関して世界中の専門家が報告したものを
国連機関で取りまとめたものです。

IPCCには3つの作業部会があり、別々に発表されます。
・第1作業部会=温暖化の科学(自然科学的根拠)
・第2作業部会=温暖化の影響(影響・適応・脆弱性)
・第3作業部会=温暖化の対策(気候変動の緩和策)
です。

今回8月9日に発表されたのは第1=温暖化の科学です。

なお、第2作業部会は2022年2月、第3作業部会は3月に
発表予定です。

なんかチンプンカンプンになりそうですね。

要は、世界の頭脳が集まって、地球温暖化の原因と対策を
考える機関ですね。

気候変動の原因がより明確となった


さて、報告書の内容が気になりますよね。

今回、第5次以前と決定的に違う見解が出ました。

気候変動の異常は、CO2や温室効果ガスが大きく影響を
与えていると言い切ったことです。

以前の表現では、「可能性がある」「・・・とみられる」などの
曖昧な表現での報告書だったのです。

この表現の違いは、世界に大きな影響を与えるでしょう。

具体的な内容は

地球温暖化のスピードは加速している。
CO2および温室効果ガスの排出を大幅に減らさない限り
世界の平均気温は2040年までに1.5℃上昇する。

地球温暖化の原因は人為的なもの。

気温の上昇によって、極端現象は増大していく。
(大雨・熱波・干ばつ・海面上昇など)

累積CO2排出量1兆トンごとに気温が約0.45℃上昇する。

このように、地球温暖化の原因は人類にあると明確に
発表されたのです。

これに続き、「温暖化の影響」「温暖化の対策」が発表される
予定です。

世界中で異常気象が


“今年は”ではなく“今年も”日本各地で洪水やがけ崩れの被害が
ありましたね。

“過去に例を見ない”災害が繰り返され、多くの尊い命が
奪われました。

このような異常気象は日本だけではありません。

2021年世界の異常気象による災害例
・アメリカテキサス州で記録的な寒波
・オーストラリアで大洪水
・カナダで最高気温49.5℃
・ヨーロッパ各地で大洪水
・中国河南省で大洪水
・ギリシャ、トルコで熱波による大規模山火事
・イタリアで48.8℃欧州史上最高を記録
・アメリカ西海岸で史上最大の山火事
・ニューヨークで洪水、地下鉄水没
悲惨すぎますね。

確実に異常気象が増加しています。
これは地球温暖化が原因と報告されています。

地球温暖化について今一度考える時です


対策を考える前に、今でも根強く唱えられる“地球温暖化に
CO2は無関係“という意見について考えてみましょう。

記憶に新しいところでは、トランプ大統領がCO2は無関係と
発し、協定を破棄しましたね。

また、原発推進のための陰謀論まであります。

さらに、太陽活動が影響するという説、水蒸気が原因とする説など
多くの科学者同士が議論を重ねています。

実際のところはどっちなのでしょう?

どの説も可能性を完全に否定できなく、完全に肯定もできない
ようなのです。

この問題はあまりにも大きなテーマです。

政治的なバイアスがかかるかもしれません。
経済団体の利権が絡むかもしれません。

100%どちらかを信じることは私にはできません。

ただ、実際に近年の異常気象を考えると、どこかに問題が
あるのは事実ですよね。

IPCCで大多数の専門家が、原因をCO2や温室効果ガスと結論を
出しています。
まあ、これが原因の一部と考えることは間違いではないでしょう。

私たち一人ひとりの出来ることは小さいかもしれません。
しかし、常に問題意識を持ち、地球環境に対して積極的に
行動すべき時だと思いませんか?

無関心でいることは、もう許されない状況ですよね。

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