2020年台風10号。特別警報級の台風に発達。

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特別警報級の台風に発達、九州・沖縄は避難準備を

「非常に強い」台風9号が沖縄・九州などに大きな被害を
もたらしました。

通り過ぎたばかりなのに、また次の台風がやってきます。

台風10号(ハイシェン)。これちょっとヤバイです!

「非常に強い」より上のレベル「猛烈な」台風に発達する
予報が出ています。

「猛烈な」とは、中心付近の風速が54メートル以上の台風
なのです。

また、瞬間最大風速は70メートルになると予想され、過去
最大級の台風になるかもしれません。

台風の進路は、5日夜に沖縄近辺、6日夜には九州に上陸または
接近する見込みです。

今までに経験したことのないほどの“モンスター台風”です。
“こんなものまで”と思う物が吹き飛ばされるかもしれません。

早めに避難してください!

過去に大きな被害を出した台風との比較

台風10号の被害予想を、過去に大きな被害を出した台風と
比較してみましょう。

2019年「令和元年房総半島台風」

記憶に新しい台風ですね。
千葉県を中心に甚大な被害を出しました。

電柱が倒れ何日間も停電が続きました。屋根瓦が吹き飛ばされ
ビニールシートで覆われた屋根がたくさんありましたね。
ゴルフ練習場の鉄柱が倒壊した問題は解決したのでしょうか。

この時初めて知ったのですが、電柱は風速40メートルが
耐久の想定範囲になっていたことですね。

50メートルの風には耐えられないということになりますので
早急な対策が必要です。

上陸したときの勢力は、960hPa・瞬間最大風速57メートル
でした。

2018年「平成30年台風第21号」

この台風では近畿地方に大きな被害が出ました。

駐車場の車が宙に舞い、タンカーが関西空港に通じる橋を
破壊した映像をニュースで見ましたよね。

上陸したときの勢力は、950hPa・瞬間最大風速58メートル
でした。

1961年「第二室戸台風」

私が生まれる前のことなので記憶にはないですが、1951年の
統計開始以来本州に上陸した最大の台風なのです。

四国の室戸岬付近に上陸したときの勢力は、925hPa・
瞬間最大風速84メートル以上(観測不能となる)という
とてつもない台風でした。

今回の台風10号は、「第二室戸台風」に匹敵する勢力が
予想され、920hPa・瞬間最大風速70メートル以上に達する
可能性があります。

過去の台風と比べても、“命を守る行動をとる必要がある台風”と
いえるでしょう。

台風10号は、なぜこんなに発達するのか?

例年であれば、台風は日本に近づくにつれ勢力を弱める
ものです。

しかし近年、特に今年は日本列島付近の海水温度が30℃も
あるのです。これは、平均温度より2℃高いことになります。

つまり、日本付近の海は熱帯地方と変わらない温度なので
台風が勢力を落とすどころか、さらに発達してしまうのですね。

地球温暖化の影響や、偏西風の蛇行が原因と言われています。

被害予想と身を守る対策

沖縄や九州に上陸または、きわめて近いコースを進んだ場合
経験したことのないレベルの風雨が予想されます。

最も重要なのは“命を守る行動”なのではないでしょうか。

最近の災害でよく使われるワード「想定を超えた」を、今回も
使うことになりかねません。

昨年・一昨年の台風被害の教訓から、備えていただきたい事が
ニュース等で伝えられています。

・ハザードマップや避難所の確認
・食料や水の備蓄
・自家発電機の準備(停電が予想される)
・車のガソリンを満タンにしておく
・木造住宅の倒壊を考慮した行動をとる
などです。

過去の防災意識は通用しません。
とにかく最大に思い浮かぶ被害を想定として、身を守ることが
重要です。

被害を過剰に判断しすぎて防災してしまった後悔は、被害を
甘く見て命を危険にさらす後悔よりも、はるかに良いことでは
ないでしょうか。

今回の台風は九州方面が被害の中心地ですが、今後発生する
台風は徐々に東寄りのコースを進んでくることが想定されます。

今のうちに防災方法を考え準備をすることは、早すぎる行動
ではないのです。

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