国民民主党が立憲に合流組と残留組に分かれる
先日国民民主党は、党を解党することを決定しました。
国民民主党の支持率が1%未満であることを考えると
仕方ないのかな?
ほとんどの国民民主党議員は、「立憲民主党」に合流する
ようですが、玉木雄一郎代表・前原誠司議員・山尾志桜里議員
などは、「政治理念」の違いから合流しないことを表明
しました。
また、どちらに合流するか迷っている議員もいるようです。
次回選挙で当選がビミョーな議員たちは、「大きな政党」
「支持率の高い政党」に入った方が得です。
信念を取るか当選を優先するか、悩んじゃいますよね。
議員は落選すれば政治活動ができないので、仕方ないでしょう。
両党の発足は
2018年に「民進党」希望の党から分党した「国民党」が
合流し「国民民主党」が結成されました。
この合流に納得ができないリベラル派は合流せず「立憲民主党」
を結成しました。
国民民主党の政党助成金「50億円」のゆくえ
国民民主党には「50億円」の政党助成金(政党交付金ともいう)
がプールされています。
国民民主党は民進党と民主党が合流したときに、両方の
政党助成金を引き継ぎました。
その際には108億円もあったようです。
一方で、立憲民主党は「離党」したので、当時政党助成金を
分配してもらえなかったのです。
「離党」ではなく「分党」という形をとれば、助成金が分配
されたと思いますが、「お金」より「理念」を取った立憲民主党
かっこいいじゃないですか。
しかしそれが原因なのかわかりませんが
立憲民主党の2019年の決算では、収入88億円のうち
政党助成金が36億円で、借り入れが25億円も占めています。
国民民主党の「50億円」は、「宝の山」と考えるのは当然では
ないでしょうか。
選挙にはお金がかかります。残念ながら…。
玉木代表は、人数に応じて公平に分配すると発言しています。
そうなると、一人でも多くの合流者があった方が「お得」
ですよね。
また代表は、党内で助成金の取り扱いに関して、醜い争いが
起こるようなら、国庫に返納するとくぎを刺しました。
久々に小沢氏のニコニコ顔がテレビに
国民民主党の小沢一郎議員が、いつになく上機嫌でテレビに
映っていましたね。
インタビューで小沢議員は、「国民のための政治を実現する
ため、野党が集結して力を合わせていこうということだ。
合併が了承されたことは憲政上大きな出来事だ」と述べました。
最近姿を見せることが少なく、どうされているのかと心配して
いました。
そこはやはり小沢さんです。
政党の集合離散には、小沢議員が.何度も陣頭指揮を執ってきた
ではないですか。
豊富な経験から、今回の合流にも相当尽力したことでしょう。
その「やりきった感」から、インタビューでの上機嫌な
発言だったのでしょうね。
ネット上では小沢議員のことを「壊し屋復活」と皮肉る方も
いるようですが、「勝てば官軍負ければ賊軍」です。
勝利すれば大成功なのです。
すべては衆議院解散総選挙をにらんでか?
永田町界隈では、何やら“きな臭い話”が飛び交っていますが
解散総選挙がいつあってもおかしくないようです。
解散がなくても衆議院議員選挙はもうすぐやってきます。
野党は、政権を取って代わるために団結しなければ与党に
勝てません。
今回の合併が成立しても、現状では政権を取れる人数には
達していません。
新しい政党として出発し、国民にどれだけ認めてもらえるかが
今後の重要な課題になるでしょう。
国民の支持が得られるような党運営ができたなら、次の選挙で
政権与党になれるかもしれません。
しかし、解党問題でゴタゴタするようだと、民意は離れて
いきますよ。
誰もが納得できるような「野党改革」「野党協力」で
あっていただきたいですね。