結婚をお考えの方必見!補助金が拡大
内閣府は、来年度から新婚家庭に60万円を上限に補助金を
拡大することが決定しました。
この拡充は、来年度から実施予定です。
今年結婚を考えている方は、来年まで待った方がいいかも…。
でも、半年延期する予定が、永遠に延期とならないように
よく話し合ってから決めてくださいね。
これは、政府の少子化対策である「結婚新生活支援事業」
として以前から実施されていた制度を、さらに充実させる
ことになります。
現行の「新婚新生活支援事業」から、拡充される内容は
・婚姻日の夫婦の年齢がともに34歳以下→39歳以下
・世帯年収が480万円未満→540万円未満
・上限補助額30万円→60万円
となります。
そもそもこのような制度があること自体知っていました?
私は勉強不足で、全く知りませんでした。
ていうか、婚姻届を提出するときに教えてくれるのでしょうか?
助成を受けられる地域と受けられない地域がある
助成が受けられる内容は、新婚生活を始めるにあたり
新居にかかる敷金・礼金・引っ越し費用などが中心です。
決して“お祝い金”をもらえる制度ではありません。
この制度の最大の問題点は、地域によって助成が受けられない
場所があることです。
内閣府が制度を作り、全国の市町村に実施するよう働きかけて
いますが、2020年7月現在でこの事業を実施している
市町村は281だけなのです。
私の住んでいる自治体を調べてみたところ、助成を実施して
いませんでした。(ちょっとショック…)
因みにこちらからチェックできます
⇒内閣府 結婚新生活支援事業について(外部リンク)
自治体によってなぜこのような温度差が出てしまうのでしょう?
実施自治体が増えない理由は、助成額の半分を各市町村が
負担しなければならないからです。
大都市・予算が少ない市町村は実施できないことが多い傾向に
あります。
反対に、若い人を誘致したい市町村は積極的に推進しています。
内閣府はこの問題にも取り組む予定で、今までの半分負担から
3分の2を負担するように改善されます。
これによりもっと多くの自治体が、助成を実施できることに
なればいいですね。
第4次少子化社会対策
今年の5月29日に「第4次少子化社会対策大綱」が
閣議決定されました。
「希望出生率1.8」を目標とし、目標達成に向け様々な
取り組みが発表されています。
・妊娠に対しての支援は、不妊治療の保険適用を検討。
・男性の育休取得率30%に向けた取り組みを充実させる。
・出産祝い金を検討。
・児童手当の拡充、幼稚園・保育園の無償化。
などです。
大綱の内容には具体的な金額や方法などの記載はありませんが
今後順次発表されることを期待したいですね。
少子化問題は、助成だけでは解決できない
まず言いたいことは
様々な助成制度があることを、対象となりえる人が理解できて
いるかどうかです。
私の経験からお話しすると、ある重要な助成の対象者で
あったのですが、受け取ることがないまま数年が経って
しまいました。
数年経って気付き、役所に“なぜ支給されなかったのか”と
たずねたところ、“申請しなかったからです”との返答。
そもそも、そのような制度があったことは聞いておらず
なぜ最初に教えてくれなかったのか。
このような経験をしたことはありませんか?
受けられる制度を確実に伝えるシステムを作って
いただきたいです。
本題に戻りますが、仮に新婚生活支援金や出産祝い金を
受け取ることができたとしても、その後の政策が大事だと
思います。
最近育児放棄や虐待のニュースが後を絶ちません。
子供を育てることは想像以上に大変なことですね。
経済的なことはもちろんですが、昔のように母や祖母が
育児に携われなくなった「核家族化」が大きな問題かも
しれません。
子育て世代のコミュニティを充実させることや
働いている会社のさらなる援助制度が必要ですね。