アルツハイマー症は性別や身長によってなりにくさが違う
高齢化社会が進み、アルツハイマーや認知症という言葉が身近に感じられるようになったと思います。
アルツハイマー症とは認知症の原因となる症状の一つで、思考力や記憶力が低くなってしまう病気のことです。
元国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター)病院長・総長、自治医大学長の高久史麿さんによれば、アルツハイマーのなりやすさは性別や身長の高い・低いによって変わるということです。
女性よりは男性のほうが、さらに身長が高いより低いほうがアルツハイマーになりやすいという事実がありました。
実際にアメリカの精神行動学の教授による論文に、そのようなことが書かれていたということです。
何故性別や身長がアルツハイマーに関連がある?
性別に関しては、体の構造の違いがアルツハイマーのなりやすさに関係があるとのことです。
まず、アルツハイマーの原因は年齢によって脳が変化することで、発症するといわれています。
簡単に説明すると、脳の中にはニューロンという神経細胞があります。そのニューロンは脳の中で様々な情報を受け取ったり、送ったりするはたらきをしています。
それが年齢を重ねることで、なにかしらの害がおこってしまい、うまくはたらけなくなってしまうことで症状が発生するとのことです。
女性がなぜ症状がおこりにくいのか、それは脳を構成している「たうタンパク」のつながりが男性より強いからとのことです。
認知症の患者の脳は隙間が空いてスカスカになってしまいますが、脳の組織のつながりが強いことで、症状が出にくくなるようです。
身長が高いほうが発症しにくくなる点については、男性限定のデータですが、身長が175cmより6cm高いと危険性が10%も低くなる事実があります。
明確な原因は不明ですが、上記の論文を書いた研究者の考えは、遺伝子的なものよりも幼少期の環境によって変化するのではということが言われています。
身長の高さについても、食事や親からもらった愛情によって差が出てくるとのことで、やはり環境に関連があるのかもしれません。
その他アルツハイマーになりやすい人の特徴とは?
一般的にアルツハイマーにないりやすい人、なりにくい人の違いとしては、どのような生活をしているかが重要になっています。
一言で誠実な人がなりにくいと言われています。
具体的には、他の人と協調性がなかったり、頑固で怒りっぽかったりすると、将来発症してしまう可能性が高くなります。
上記でも書いたように、アルツハイマーは脳の働きが弱くなってしまうことが原因となります。
他人と仲良くなることで脳にいい作用があるのかもしれませんね。
また、これはどの病気でも共通のことですが、バランスのいい食事、運動不足や睡眠不足はやはりリスクを高めてしまいます。
対人関係も日々の生活も、活動的で社交的でいることが健康に必要ということですね。
まとめ
性別や身長などの自分ではコントロールできないことで、病気のなりやすさが決まってしまうのは怖いことかもしれません。
近年では若年性アルツハイマーという65歳未満でも発症する場合があります。
もの忘れや言葉が出なくなってしまうのは、年配の方だけということではないということです。
これからの社会ますます増加すると思われるアルツハイマーですが、自分がなりやすい特徴に当てはまったとしても、悲観してはいけません。
自分の生活を変えることでリスクを減らすことができることも事実です。
未来の自分のために日々健康的で、刺激もある生活を送りたいですね。